難接着のシリコーンゴム

シリコーンゴムの特徴に難接着があります。難接着とは接着しづらい事を言いますが、身近にシリコーンゴムがある場合はセロテープや瞬間接着剤等で接着テストをしてみてください。簡単に剥がれてしまうはずです。この特性を活かしてできあがった製品にシリコーン製メモ帳(弊社製品ではありません)があります。油性のマジックでメモ書きしても素材がシリコンのため簡単に消せるという商品です。

このように難接着性のあるシリコーンゴムが良い場合もありますが、逆に何かに接着させたいときに非常に困る場合もあります。その際には貼り付け素材や形状、強度などによって対策は様々ですのでケース毎に検討することとなります。

シリコーンゴムとプラスチックや金属を接着させたい!

シリコーンゴムとプラスチックを接着させる場合にはゴム成型時にプラスチック部品をインサート(金型にセット)して一緒に成型する方法と、成型後のシリコーンゴム成形品の接着面を表面改質処理をしたうえで専用接着剤にて接着する場合とがあります。どちらの方法にて製作するかはケース毎に検討することとなります。

シリコーンゴムとシリコーンゴムを接着させたい!

シリコーンゴムとシリコーンゴムを接着させる場合には上記プラスチック等の接着と同様にインサート成型する方法がありますが、接着するシリコーンゴム同志の接着相性もあります。材料の種類によっては接着しない、もしくは接着しても強度が不十分なケースもありますので検討が必要です。
また、成型後に接着する場合はシリコーン製の接着剤を用いるのが有効です。簡単に入手できるものとして、各シリコーンメーカーにて販売されているRTVが良いですが、弊社では某メーカー製の接着剤を強く推奨しております。

→→→参考 「ゴム豆知識 第6回 シリコンーゴムに接着剤や両面テープを使えるようにする」