絶縁や導電材料としてのシリコーンゴム

絶縁や導電材料としてのシリコーンゴム

シリコーンゴムは絶縁材料としても最適な材料です。その絶縁性は広い温度域でも安定しており、水に浸しても絶縁としての性能低下がほとんどなく優れた抵抗性を発揮するため高電圧にかかる部分の絶縁材料としても広く使われております。

なお、シリコーンゴムの絶縁性について説明しましたが、シリコーンゴムはラバーキー(ラバースイッチやキーラバー、単にスイッチとも呼ぶ)にも利用されますが裏面のシリコーン製接点は電気を流す目的ですから絶縁体では不可となります。そこで絶縁体であるシリコーンに導電性材料(主にカーボン)を付与します。導電性材料を付与することで絶縁体であったシリコーンゴムが導電体となり、シリコーン製の接点等に利用されます。

導電シリコーンについてはご相談ください。また絶縁体であるシリコーンはその特性から静電気を帯びやすいという、デメリットもあります。このデメリットを解消するために帯電防止シリコーン材料もグレードとして大手シリコーンメーカーにありますのでご相談ください。

なお静電気は商品化したシリコーンゴムに埃などを付着させてしまいます。かといって帯電防止シリコーンでは商品に想定していたようにならないケースでは成型後にシリコーン商品に対して表面コーティングを追加工する事で対応する場合もあります。表面コーティングを施す事で表面の摺動性を向上し埃の付着を防止します。コーティングの種類についてはシリコーンコーティングが一般的ですが、ウレタンコーティングやフッ素コーティングもありますのでご相談ください。
※コストはシリコーンコーティング→ウレタンコーティング→フッ素コーティングの順に高くなります。