品質管理
キュラストメーター
ゴム製品は熱と圧力を加え成型しますがこの工程を加硫と言います。
熱と圧力を加えてゴムの材料が弾性体であるゴム製品になるのですが、ゴム材料はゴムへと加硫されていく過程は目で見て確認できません。
この加硫される過程を試験し目で確認できる数値にしてくれる装置が加硫試験機(きゅらすメーター)です。
加硫試験機は未加硫ゴムの試験片をキュラストメーターにセットし時間と温度をかけ進んでいく加硫度をトルクで計測いたします。
加硫試験を実施することで使用する材料が問題なく加硫されているか確認できます。
比重計
ゴム材料はベースとなるポリマーに色々な薬品を混ぜて混練りすることで要求されるゴム物性を実現しておりますが、ゴム材料を外観で確認したときに指定された薬品が混練りされいてるか判断することが出来ません。
そこで指定された薬品が混練りされているかどうかを簡単に判断する指標として比重計が簡易的に用いられます。指定された配合の際の比重を基準とし把握しておき、新規で材料を混練りした際に材料の比重を基準となる比重と比較し相違ないかを確認いたします。
他にも比重計はお客様から要求される比重を実現出来ているかを確認するのにも役立ちます。
硬度計
ゴム製品の硬度測定には専用のゴム硬度計を用います。
JIS K 6253-3、ISO 48-4、ASTM D 2240など国内外の規格に広く採用されているタイプAデュロメータを用い、試験片に硬度計にある針を刺すことで当該針にかかる荷重により試験であるゴムの硬さを測定いたします。
なお、硬度測定は人の力による測定の場合、測定者によるバラつきが発生する可能があります。TPMでは測定者のバラつきを排除するため手動の硬度測定の他に定圧硬度測定機を用いております。
引っ張り試験 / 荷重試験
ゴム製品の特性である弾性体を生かした製品には引っ張り荷重や押し圧荷重が重要な管理ポイントになる製品があります。
TPMでは要望によりIMADA製の試験装置を用い引っ張り/押し圧の荷重試験を実施しグラフによる管理に対応しております。
寸法確認
TPMでは簡易型や量産型を用いて製作した製品は、初回のトライ成型段階で全ての寸法項目(図面記載)でしっかりと寸法に問題ないかを、画像寸法測定機を用いて検査します。
検査結果は記録として図面に記載し、測定結果に間違いが無いか常に2名にて確認することで製品保証を実現しております。