量産だが少量なのでTR工法で製作したい

TR工法は試作品の製作だけではなく、生涯ロットの少ない量産品にも頻繁に利用されている工法です。とくに100個しかつくらない、1000個しかつくらないなどといった、数量が確定している場合には高額な金型をイニシャル費用かけて製作するよりも、非常に安価なTR工法による簡易型を製作したほうがコストも納期も格段にメリットが得られます。

■生涯ロット20,000個への対応 

TR工法での簡易型のデメリットは保証プレス回数が少ないことにあります。ただし、プレス回数が少ない場合は1型あたりの面付け数量を増やすことで、保証生産数を増やすことができます。
具体的には保証生産回数が2,000回の場合に、面付け数が1個の場合は保証生産数は2,000個となりますが、面付け数が10個の場合は10個×2,000回となりますので、保証生産数は20,000個となります。

過去には100,000個で打ち切りの製品があり、簡易型で100,000個生産した実績もあります。
※面付け数は製品の大きさにより最大数量が決まるので詳しくは営業担当にご相談ください。

■アイデア商品のテスト販売でのご利用 

アイデア商品を販売するにあたり、いきなり高額な量産金型を製作するのはリスクがあります。まずはTR工法による簡易型にて商品を製作し、テスト的に市場に投入し反響をみるのにも有効に活用いただけます。

とくに市場に投入し消費者の声を確認してから、製品の形状を変更してみることも多々あり、そのさいにもTR工法は型費用が安いのでコストメリットがでる工法となります。