シリコーンゴム印刷技術

ラバースイッチを数多く生産する弊社では、シリコーンゴムへの印刷技術も主要な技術の一つにあります。通常は印刷は印刷メーカーが対応しますが、シリコーン印刷は特種な印刷であり、また少量対応している印刷メーカーも少ない等の理由から、社内にて対応しております。

シリコーン製のテレビリモコンや電卓のボタン等に文字の印刷が施されておりますが、それらがシリコーン印刷の身近な例となります。

印刷方法1

スクリーン印刷

シリコーンゴムへの印刷は粘度の高い特殊なシリコーンインクを使用して印刷を施しますので、レーザープリンターやインクジェットのような方法では印刷できません。一般的にシルクスクリーン印刷と呼ばれる方法で印刷します。

これは、文字や絵などが抜かれたシルク繊維でできたシルク版に、インクを載せ印刷させるゴムに接触させた状態でスキージでなぞる事で印刷します。

スクリーン印刷による加工イメージ

スクリーン印刷は天面が平面もしくはやや曲面にしか対応できないデメリットもありますが、多面取りが可能で作業性に優れております。なお、極端な凹部や歪曲部、完全なリング形状の側面への印刷などは、パッド印刷(タンポ印刷ともいう)や曲面用の印刷機械にて印刷が可能ですが、作業性が悪い面があります。

なお、樹脂やガラス等へのスクリーン印刷は平面への印刷しかできませんが(若干の曲面は可能)、シリコーンゴムの場合、ゴム自体が変形しますので、多少の曲面であればスクリーン印刷にて対応可能です。

曲面の程度については数値にて管理できませんので、ご相談ケース毎に個別にシリコーンの硬度(固さ)や印刷模様、曲面の程度や全体形状などを複合的に検討し印刷の可否を検討しておりますので、案件毎に形状と合わせて各営業担当にご相談ください。

印刷方法2

パッド印刷(タンポ印刷)

スクリーン印刷は、例外的に曲面への印刷も可能ですが原則は平面へ印刷する技術です。曲面への印刷を施したい場合には曲面への印刷を得意とするパッド印刷(タンポ印刷)技術を用いて、印刷を施します。

パッド印刷は印刷したい柄(文字や絵)をエッチング(凹部)した版に塗料を流し込み、専用スキージにて余分な塗料を取り除く事で、柄部のみに残った塗料を専用のパッドに転写し、当該転写したインクをさらに印刷媒体に転写する事で印刷する印刷手法です。

弊社ではパッド印刷機を保有しておりませんが、弊社のシリコーン印刷における技術提携している印刷メーカー様にて保有しているパッド印刷機にて対応させて頂きます。当該印刷メーカー様は弊社の小ロット短納期対応を熟知して頂いたうえで、協力頂いているメーカー様なので、弊社に依頼する製品と同様に価格と納期にて対応させて頂きます。

シリコーンフルカラー印刷

スクリーン印刷は1色毎にスクリーンを通して転写する事で印刷しますので、どうしてもフルカラー印刷に対応できない欠点がありました。

弊社では印刷メーカーと技術協力する事で、スクリーン印刷でシリコーンゴムへのフルカラー印刷を実現しました。写真のような表現やアニメキャラクター等、シリコーンゴムへのフルカラー印刷で活用頂いております。

※フルカラー印刷は弊社業務提携先の印刷メーカーにおいて対応しており、社内では対応しておりません。

もちろんシリコン印刷なので“曲げて”も“引張って”も大丈夫です。

シリコーン印刷の難しさ

シリコーンゴムへのスクリーン印刷は見た目は非常に簡単な作業に見えますが、実際はスクリーン版の厚みやメッシュ幅、スクリーンと印刷物との設定やスキージの角度、押し圧、スピード、塗料の硬さなど一定の品質を維持するために、非常に奥の深い作業です。

シリコーン印刷の品質管理

TPMカンパニーでは印刷に使用するインクの配合を各製品毎に作業標準書を作成しデータベース化しております。作業時には作業標準書の配合を確認する事で、均一な色の管理を実現しております。

また、「少しの印刷カスレや欠けも許さない」心構えで、印刷担当者および品質管理担当者が対応しておりますので、安定した印刷品質を維持し評価を頂いております。