シリコーンゴムは無味無臭

ゴムには様々な種類のゴムがあります。天然ゴムをはじめ、CRやEPDM、NBRやフッ素ゴムなどなど、この中でも雑貨品に圧倒的に利用されるシリコンゴムですが、それにはいくつか理由があります。その理由の一つはシリコンゴムが「無味無臭」であることです。キッチン用品にシリコンが多く利用されるのも、この無味無臭という理由が一つあります。

天然ゴムや合成ゴム(CRやEPDM)などは一般的にゴム臭と呼ばれる臭気があり、苦手な人にはややキツイ臭いです。とてもキッチン周りで利用するゴムとしては不適格ですが、シリコンゴムにはこのゴム臭がありません。これはそもそものゴム材料の原料の違いに起因します。

合成ゴムの原料は石油です。石油を精製し抽出したナフサを化学反応のうえ分解し基礎製品となるエチレンやブタジエンが生産され最終的に各種合成ゴムへと生産されますが、シリコンゴムの原料は珪石と呼ばれる鉱石が原料となりますのでここから既に違いがあるのです。

ただし注意が必要です。

シリコンゴムは主材料となるシリコンにゴム弾性を持たせるために加硫剤を添加しますが、この加硫剤に匂いがついている場合があります。シリコンゴムに匂いが無くても、加硫剤によって匂いがついてしまっては結果として商品はNGとなってしまいます。この匂い対策は二次加硫と呼ばれる熱処理によってかなり軽減されますが、製造メーカーによっては二次加硫を実施しない、もしくは実施しても十分な時間を実施していない等によって匂いが残っているケースもあります。

また樹脂等をインサートして成型した成形品について熱処理を実施するのが不可能な場合もあります。この場合は最初から匂いがほぼ無い加硫剤を最初から選定することでも対策できます。